ピコ勉強会 ガラスのアーティスト 岡本 覚氏に聞く
「真の廃ビン利用の有り方」

報告:根津 勝

 

日時 2003年6月15日(日)14:00〜15:30
場所 ピコ事務所

   

 リサイクルが難しいとされている着色ガラスを再資源化するための研究が、産業技術総合研究所等でなされていますが、果たして地球にやさしい、真の廃ビンのリサイクルの方法が見つかったのかを勉強会に講師を招き聞いて見ることにしました。

 今回は「真の廃ビン利用の有り方」ということで、大阪を中心にご活躍のガラスアーティスト・岡本 覚氏にお出で頂きお話を伺いました。
 氏はガラスを中心素材としてステンドグラス・オブジェ・レリーフ等建築物に対する芸術作品を堺リーガロイヤルホテル他、各地の施設に多数制作されています。最近では奈良県大和郡山市・近鉄「郡山」駅前の廃ビンを利用した舗装道路を、岡本覚氏が技術顧問を務めるNPO大和循環型社会創造機構が企画し、舗装道路資材は地元の小学生の協力を得て廃瓶を収集、高齢者が組織する生きがい事業団によって制作して新聞にも大々的に取り上げられたところです。
 氏のポリシーは、環境問題を考えるまでも無く、合理的に無駄を無くすという事です。人間の英知で1400度もの高温でせっかく作ったガラスをゴミとして埋立処分にしたり、それ以上のエネルギーをかけて脱色し、リサイクルが出来た等とする経済・技術優先を愁いているのです。
 「モノを愛さない風潮が悲しいのである。着物が、母親の夜なべ仕事で子供のちゃんちゃんこに生まれ変わり、野草がお茶の席に花として添えられる。自由な発想の中から、リサイクルされたものが元の価値以上のものになるのが真のリサイクルである。」との事。
 氏が作られたガラス製品にはリサイクル(緑色の廃ビンを使用)製品にも拘らず、天然の大理石にはない、優雅な風合いの作品がある。
ガラス製品
 

 また舗装材としての作品は、廃ビンを細かい粒状にして800度の熱源だけで融着させる為、ガラスの資源化(何度でもリサイクル可能)を達成出来、色はカラフルで、白・黄・ブルーと多彩であり、透水・保水性が抜群なので植物が育つ為、屋上・壁面緑化に役立ちヒートアイランドも防ぐだろうとのこと。特に黄色のビーズには蓄光性があり、氏のロマンとして真っ黒な堤防に蛍の光が続く道路も良いじゃないかと言われた。
舗装材
 

 ガラスの原料は地球の物質の60%もあるとの事で、一同は驚かされました。今環境団体の多くが、廃ビンの再利用のため、ビンの形状の統一とか、色ガラスを極力作らずに透明の物にするようにメーカーや世論に訴えていますが、氏の考えではリユースはリユースで大いに進めればいいと思うが、素敵な色のガラス瓶で化粧をしたり、きれいな色のお酒を楽しみたいので、再利用の仕方の発想を変えれば良いのではないかとの事でした。

岡本覚氏を囲んで 岡本覚氏を囲んで


岡本 覚氏 個展案内
http://bedeverre.com/art/okamoto/
2003年8月23日(土)〜28日(木)
心斎橋「ギャラリーキャナル 長堀」(tel06-6251-6198)長堀筋 KAMOショップ並び


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